2013年7月5日金曜日

一歩

今日は少し残念なことがあって。
泣いてもしかたないって思う前に、泣きたい気持ちにもならなかった。

思考時間が普段よりもゆっくりになっている。


今日は夏並に暑くて、あ、ついに来たんだなと思う。

仕事中に、電話するために路駐をして、ふと車の窓を開けたら声がした。
セミの声が。

あ、来たんだなって、思った。



夕方の概念がこの季節にはあまり通用しなくて、突然夜になる。
今日だってそうだ。いつの間に夜だった。
だからこそ、たぶん私は、感傷的にならずに済んだのかもしれない。
変に夕日が綺麗だったりしたら、無駄にセンチになっていたかもしれないんだから。

それはなんだか、小さいころの時間の経過と、どこか似ている気がする。

あっという間に朝が来て昼が来て夜が来る。
なのに、1か月もすると大昔のことのような気がして。
大人は平気な顔をしているのに、親せきと会うと照れ臭かった。

今、過去のコドモだった私を、私はどんなふうに見るのかな。
みんなと遊ぶのは好きなのに、怖がりで、けがをしそうなことや、高いところは嫌い。
そんな子供だから、みんなは私をからかって、私は泣き虫だったから、すぐ泣いた。



小さい頃、私は何になりたかったんだっけ。
そんなこと、今更知ったところで、ただ『ふぅん』で終わってしまうんだけど
たぶん、今やっていることでもないし、今の私がこれからなりたいと思っていることでも
きっとない。

だからこそ、私はまた、前を見ていくのだ。
先が見えないから、歩くのだ。


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