2012年5月31日木曜日

日々の習慣と、何でもない日常

朝起きて、一番にやることはラジオの電源を入れることだ。
昨日、朝起きていつものように電源を入れた。
・・・あれ。音が出ない。
最近、夜にうっかりすべての電気をつけっぱなしで眠りについてしまうことがよくあったから
そのせいで電源がつけっぱなしなのを切ってしまったのかなと思ったがどうやらそうでもない。
あれ。あれ。・・・あれ?

ためしにCDを再生してみる。
動いてるのに音がしない。

スピーカー故障?
シールド故障?
どゆことだ?

とりあえず、無音のまま朝の準備をする。


どうしようどうしよう。
朝のラジオがなくなるのはまだいいとして、音楽が聴けなくなるのはかなりきつい。
私の部屋の音は、TVは夕飯を食べるときに見るくらいで、あとは大半CDだ。
どうしよう。と思いつつも、その不安は仕事に紛れる。

そして昨日は、仕事で自分でも呆れるようなへまをしでかし、凹んだ。
凹んで帰った日は、帰りにコンビニで自分の好物とか体に悪いけどおいしいものとかを買って
大好きな音楽を聴きながら、それら食すに限る、と思い
昨日もコンビニで好物の練り製品を買って、カギを開ける。
その途端に故障していたコンポに気付く。
うわ、そうだった。まじか。と気付き、実際にひとりごちる

あーあ。と言いつつ、ご飯の準備をしてテーブルにつき、ダメ元で再生を押した

そしたら、何て事はない。何てことなく音がでた。

たぶん、凹んだ私を憐れんだ何かしらが、
せめてもの元気づけにコンポの故障をなかったことにしてくれたんだろう、
と、思うことにした。
そして、コンポから流れる音と何かしらに、本当に感謝した。


今日も、無事音は流れている。
やっぱり、感謝している。

2012年5月19日土曜日

つみきのいえ

今日は刈谷まで加藤久仁生さんのアーティストトーク&アニメーション上映会に行ってきた。

http://www.city.kariya.lg.jp/museum/exhibition_2012_katokunio.html

最近刈谷に行く用事が増えて、刈谷駅にあったポスターがずっと気になっていたので
今日ちょうどトークと上映会なら行ってみようと思い立っていってみた。

そしたらびっくり。
13:30から開始だったけど、12:30から整理券を配っていたとのこと。
早い人で11:30から並んでいたそうで、予定の250人はあっという間に終了。
会場の人曰く「こんなに人が並んだのは初めてだった」。

しかし、心優しい刈谷文化センターの人。
「モニター越しですが・・・」といって椅子を出してくれた。優しい。素敵。


さて、内容は作品上映を交えての1時間30分くらいのトーク。
トークも聞けた上に、かなり初期の作品も見れて、とてもラッキーだった。
そして加藤さんの不器用そうな話し方の中に見え隠れする、作品への愛情に、
芯みたいなものを感じた。


そして何より、『つみきのいえ』。
さすが、今年のアカデミー賞短編アニメーション部門を獲得した作品。


すごい。


アニメーションのスキルとか、そういう細かいことは私は知らないけど
ストーリーや、ストーリーとアニメーションがそれぞれ生きている感じ、
登場してくる人物の優しさや深さ。
たった12分の作品だけど、2回見て2回とも泣いた。
最近涙もろいせいもあるかもしれないけど、でも作品自体の持っている力は間違いないと思う。

温度を、温かみを、目から感じたのは初めてだったかもしれない。

アニメーションは刈谷市美術館で開催されている展覧会でも見れるため
お暇ある方はぜひとも。

人生のうちで出会っておいて絶対損はない、むしろ出会えて本当よかったと思う作品だった。

2012年5月16日水曜日

金環日食

思ったよりも帰りが遅くなり、すごくラーメンが食べたい気分だったけど
夕飯のために、冷凍していた豚肉を解凍していたことに気付き、
しぶしぶ家で夕飯を作り、しかしながら、作ったら作ったで、結局うまいと納得しながら
金環日食のニュースを見ていた。

金環日食の日は、たまたま有給休暇だということにふと気づき
寝坊せずにちゃんと見とかないとな、と気持ちを引き締める。

金環日食のことを考えながら食べ終わった食器を洗い、麦茶が切れてたので
麦茶用のお湯を沸かしながら、ついでにコーヒーの準備をして、といってもインスタントだけど
ぼんやりと、やかんを眺めていたら、Fishmansを口ずさんでいる。

お湯が沸くまでの時間にごみを捨てに行ったら、空気が生温かくて、おやと思い
さっき口ずさんだFishmansの曲がいよいよ聴きたくなる。

彼らが最後にやったツアーのライブ音源。
2曲目に、さっきまで口ずさんでた『ナイトクルージング』という曲が入っていて
その曲を聴きながらコーヒーを飲んで、今に至った。

CDは6曲目になって、気付いたら10時を回ってる。

夜の時間が過ぎるのが早くて、私はなかなかついていけない。
昨日も、夜はまだまだと思いながら、気付いたら眠りについてて
電気をつけっぱなしのまま寝入り、次に時計を見たら5:30だった。



結局のところ、金環日食のことを思いながら、
時間が過ぎていくことに少しだけ意識的になって
時間が過ぎていくことに少しだけ意識的になったら
Fishmansが聴きたくなったのだった。


そんな本当にどうでもいいことを考えて、いろんなことを考えても、考えなくても
夜はどんどん更けていくし、ごみを捨てて外の空気があったかいことに気付くみたいに
夏が来るんだろうと思う。

2012年5月2日水曜日

装苑

最近、自分のあまりの無知が悲しくなり、世の中をもう少し知らないといけない気がして
雑誌を買って読んでみた。

中でも、“装苑”がとても面白い。
記載されている題材や情報や、切り口やレイアウトや、とにかく本当に面白い。
雑誌というか、これは本当に、一つの立派な作品ではないかと思うほど
情報と、何より気持ちの詰まった本だと思った。

高校生の時にこの本に出会ったら、東京にたまらなく憧れを持っただろうな

と思ったが

この本がとてつもなく面白いと思うのは今の私であって
高校生の麻原奈未は、きっとこの本は面白いとは思わなかったんだろうな

と思い直した。


出会うことに、早すぎることも遅すぎることもきっとないんだろうと、今は思う。