言葉に出しても、変化のないことはいうべきじゃないということを言って
寒いだとか暑いだとかを、あまり言葉に出さない友達がかつていた。
家の近くの商店街にある自転車屋さんに、青のつなぎを着た清々しいしゃべり方のおじちゃんがいる。
店舗の奥には自転車屋さんの家の居間が見えるようなところで、小さくテレビの音が聞こえたり
いつだったかには、おじちゃんの孫であろう子が、こっちを見ていた。
昨日、その自転車屋さんに空気入れを借りに行った。
そしたら、自転車屋さんが、なんかよくわからない簡単に入る空気入れで、空気を入れてくれた。
おじちゃんがなんとなしに、『暑いねぇ』と呟くような、話しかけるような口調で言った。
そうですねぇ。暑いですねぇ。って返してるうちに、空気が入った。
『また困ったらおいで』と送り出されて店を後にする。
いいなと思った。
変化はないかもしれないけど、意味がない言葉なんてきっとないんだなと。
いやむしろ、意味はないかもしれないけど、言葉にすれば、どこかに変化があるんじゃないかな。
もうすぐ7月も終わる。
今日も、暑い一日になりそうだ。
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