2014年8月13日水曜日

チビナミ

私はあまり年の離れていない3人姉妹の真ん中で、
生まれた時には既に姉がいて、物心ついたころには妹がいた。

今この年になって、周囲にちびっこがいればわかるけど
きっと3人の子どもを育てるというのは生半可なことではなかったんだろう。

私が記憶している小さいころの母は、いつも怒っていて、チビナミは当然怒られたくないし
何より、私は母の笑顔が大好きだったから、どうしたら母は笑ってくれるかというのが
ちょっとしたミッションだったように記憶している。

今の母はまったくもって穏やかで、怒った母を最後に見たのがもういつだったか思い出せない。
そんな母を傍らで見ながら、本当にこの人はすごいと、偉大だと思う。

そんな風にして、私は大人と呼ばれる生き物になって、母が今の私の年齢の時、私は既に
小学校にあがろうとしていた。


そんなチビナミのミッションに対しての対策を、大人ナミは思い出そうとしているが
どうしてもわからない。

子供は経験も少ないし、脳みそも大きくないし、大人より単純だから
きっと対策なんてないし、必死だっただけなんだろう。

私は大人になってしまって、考えすぎて、その数だけ臆病になってしまったから、
人とも自分とも付き合うのに頭でっかちになってしまっている。

ちょっとしたことでつまずいて、しゅんとしてるところだけ、いつまでたっても子供のままだ。
いつまでたってもチビナミだ。


でも残念ながら私はチビではない。
それなら、今、目の前にある問題に、きちんと向き合わなくてはならないのだろう。

その先にこそきっと、かつての母の笑顔があるんだろうから。

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