昨日は、11/3-4に記録写真にてお世話になる、kunioさんの更地を見に京都に行ってきた。
更地は、男女の二人芝居だったのだけど、とても美しく、いとおしい作品だった。
杉原邦夫さんの演出はとても清々しく、観ている側をあっという間に
芝居の世界に引き入れてくれた。
本来は初老の男女の話を、あえて20代前半の役者を選んでいたのだが、
若い役者が演じることで、登場人物の心情が、なぜかリアリティを増していたように思う。
役者の演技力ももちろんだが、なんというか、初老の男女が変わらず持ち続けている
小さなときめきや、相手への愛情みたいなものそのものが舞台に出てきた感じだった。
そして、台本自体もとても素晴らしいものだった。
太田省吾さんの1992年の作品とのことだが、全く時代を感じさせない。
それどころか、私自身が年をとったのもあるかもしれないが、とても“今”なのである。
こんなにも、セリフの一つ一つが心にずしんとくる作品は久しぶりだった。
そして、それが心にずしんときたのはやはり、台本だけでなく
あらゆるものが重なり合ってできた“作品”だったから、なんだろう。
観終わった後、なんとなく京都の河原町近辺をぶらついた。
京都は観劇やライブなんかで、しょっちゅう一人でも来ているのだが
改めて歩いてみると、見えないものがたくさんあった。
街並みや人々の生活や、鴨川の音や、風。
素敵な街だと、改めて感じた。
今度は、きっちり予定を立てずになんとなく来てみるのも良いのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿